ウェザーマン(2010.3.23)
モス。
まるまる一ヶ月間放置。埃かぶって上に物置いちゃってるような状態だね。
冬も峠、送別会ラッシュの3月。人との別れと共に寒さも少しずつやわらぎ始め、春ももうすぐそこという時分ですなあ。
まあ、映画の感想でも書こうか。
『ウェザーマン』
普通。
やっぱりニコラスの映画は面白いのが少ないw
これは天気と人生をかけて、どちらも先が読めないっていうのが主題だね。
ニコラス・ケイジの報われないキャラとしてのイメージアップ的な印象も受ける。確かに役柄に合いすぎだし、彼のために脚本おろしたんじゃないかとも思える。
監督がパイレーツのゴア・ヴァービンスキーなんだけど、やっぱり俺はこの監督の創る作品にあんまり面白みを感じないなあ。
人生先が読めない、思ったとおりになんていかないよっていう表現をしたかったのだろうけど、オチも含めとても微妙な感じでした。
せっかく子供に優しく父親は大切にするっていう微笑ましい良い人間の描写があるんだから、ハッピーエンドとは言わずとももうちょい希望のある方向につくるべきと思った。
ただ、余命幾ばくもないデイブの父親の
「人間の人生はクソみたいなもんだ。 理想を叶える為には、何かを犠牲にして、捨てなきゃいけないんだよ。」
という発言にはちょっと驚いたw
人生はクソ、ときましたか。
これはデイブの汚い言葉使いにあやかって言ったものだと。
親心から息子を想う正直な言葉。
「諦めろ」を「捨てろ」に言い換えたんだね。
言いたいことは分かるし、確かに良い言葉にも思えるんだけども。
家族と仕事の間で悩んでいたデイブは、これを聴いて涙を流し、意を決したようにNYのハロー・アメリカという番組のお天気キャスターの仕事を受ける。
あんなに愛してる子供たちも「捨てる」わけですか。
確かに夫婦間の喧嘩が絶えず、別れた妻の再婚も決まった状態ではもうどうしようもないかもしれないけどさ。
最後の最後に子供たちと心から打ち解けたじゃない。確実に未練残りまくりだし、仕事にそんなに誇り持ってるようにも見えない。
どうせなら再婚だろうがなんだろうが子供を選ぶべきなんじゃないのか、と。こんな結末で自分の立ち位置を悟るのも何かおかしいような気がした。
でも、実はこの映画の名シーンはここ。
タルタルソースを買ってきてと頼まれ、道中頭の中で
「タルタルソース、タルタルソース」
と連呼。途中信号待ちで前にいた女性を見て
「顔をうずめたい。いい尻だ。タルタルソース」
「今夜は尻まで冷える。タルタルソース」
「僕はアソコを舐めるのが好きだ。でも男は皆同じ?タルタルソース」
「気球で世界を一周する男はどうなった?」
「小説にスパイを登場させよう。タルタルソース」
「ニール・ヤング?違うよバカ」
「ニール・ダイヤモンドだろ?」
「急に彼のことが・・・ペニスを2つ欲しい」
「スペイン語を習おう」
「そういえばスペイン風オムレツを食いたい」
「渡れるぞ」
そして完全に忘れてるシーンは笑ったw
他にもデイブの息子があの顔から生まれたとは思えないイケメンなのも少し面白かった。
あと、弓を射るニコラス・ケイジがカッコイイ。
そうだ、コーラとかチキンナゲット等のファーストフードを豪快に投げつけられるニコラスが何かすげえ笑えたwww
という面も含め、星三つくらいが妥当かね。
タルタルソース